教育の戦略思考 ウサギとカメ

無謀な戦いに挑む美学

コロナ禍では、子供の学力低下が心配されています。
こんな時こそ、毎日地道に学習することが大切ですね。

苦手でも努力すれば、報われる。
得意でも気を抜けば先を越されてしまう。

そんな教訓を教えてくれたのは「ウサギとカメ」ではないでしょうか。

毎日地道に努力する姿を想像して、
その姿勢の美しさ、強さを感じたものです。

日本人とはかくありたいものですね。

これを子供達の学習で当てはめて考えてみましたがうまくあてはまりません。

いままで、学力優秀な子は
多分普段から努力してきたはずです。

コロナ禍をチャンスとみて、
勉強そっちのけでだらけた生活をしているとは
どうしても思えないのです。

親御さんたちも必死で考えて教育しているはずです。
学校の休みが決定した翌日には、
参考書を求めるお母さま方で
本屋さんは賑やかでした。

目当ての本をみつけて
中身を確認する暇もなく、
レジでお会計をしたのを覚えています。

カメに必要な戦略思考とは

たぶん、現実の世界では、ウサギはぴょんぴょんと飛び跳ねて、
休んではまた最高速度でぴょんぴょんするのでしょう。

遅いカメをぶち抜いて、ぶっちぎりで勝つはずです。

それでは、カメがかわいそう
と考えがちですが、それは違います。

そもそも、カメの戦略が間違えているのです。

カメなのになぜ、山道で競争したんだということです。
なぜ、池の中での勝負をウサギに提案しなかったのか、
お前は泳ぎが得意ではなかったのかということ。

泳げばぶっちぎりだったはず。

リクガメなら炎天下の砂漠での
長距離戦に持ち込まなければならなかったのである。

屁理屈のように聞こえるかもしれないが、
世界はそのように動いている。

オリンピックを観てもわかるだろう。

水泳で日本がぶっちぎれば、ルールを変えられる。

柔道で日本が強ければ、ルールの変更される。
我が国のスポーツなのにだ。

立場の強い国はスポーツ精神なんてお構いなし、
自分の有利な状態に誘導していく。

工業の世界でも同じようなことが何度も起きている。
強い国々が優位に立つように規格を変更するということだ。

仕事でかかわる人には実体験があるはずだ。

息子にそういう人間になってほしいとは思わないが、
そういうことが世の中にあって、
それを認識して戦略を立てていかなければならない
ということは教えなければならない。

「ウサギとカメ」教訓は時代によってどんどん変化しているのである。

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